家の前の田んぼに水が張られると、どこからともなくツバメが足繫く飛び交う。でも姑が階段の昇り降りが困難になり自動昇降椅子を取り付けてからは、燕の巣作りはできなくなった。
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燕は春の使者と言って昔から歓迎してた。軒下は燕の糞だらけになっても誰も何も言わなかった。燕がたまごを温めだしたとか、雛が頭を持ち上げたとか、飛ぶ練習を始めたとか、姑が子どもや私たちに嬉しそうに話していた。ある時蛇が卵を取りに来たって恐る恐る勇敢に蛇を退治したときは、驚いた！燕は守ってくれる人がいるところを知ってたのかな。
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いつだったかな？えらい燕が鳴くなーと外に出ると、カラスが巣を狙ってきたあとだったり、飛び出とうとする雛を階段の一番上で猫がじっと狙っていたり。すでに後の祭り。助けてあげられなかった。姑のように出来なかった。姑はお姉さんを守ってあげられなかった悔しさが力になったのかな？
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来年も飛んでくるかな～。でももう燕の力にはなれないよ！ごめんね。